ニシン釣りと並んで、冬・春のターゲットとして人気のホッケ。
意外に簡単に釣ることができ、また色々な釣り方で楽しめるのも人気の理由です。
「この記事を読めば、明日からホッケ釣りをエンジョイできる!」
という内容に仕上げたので、ワクワクしながら是非読んでください!
ホッケ釣りは、ニシン釣り同様北海道ならではの釣りで、北海道に住んでいるからには一度は体験してほしい釣りの1つです!
初心者でも簡単に狙えるので、この記事を読んで是非一度ホッケを釣ってみてください!
北海道のホッケ釣り基本情報
それでは具体的にホッケを釣る上で知っておくべき基本情報を紹介していきます。
この記事で紹介するのは港や磯・砂浜などのからホッケを釣る際の情報で、船からのホッケ釣りは対象外になります。
なお船釣りだと1年中ホッケを釣ることができるので、
夏にホッケをたらふく食いたい!
とかであれば、是非船釣りで無双しましょう!
ホッケが釣れる時期
陸地からホッケを釣る場合、シーズンはずばり冬から春です。
だいたい11月から「釣れたー!」という喜びの声が耳に入りはじめ、
6月になると「釣れなくなったー……」という悲しい声が聞こえてきます。
ホッケは冬の足音と共に、産卵のため岸寄りし始めます。
そのため、冬に沿岸部から釣れるホッケは産卵後で痩せている個体が多いです。(なので塩焼きよりフライとかにした方が美味しいです)
比較して、春に釣れる「春ホッケ」は、冬と比較して脂たっぷりで大変美味です!
冬の釣りは想像以上に寒く、雪で足元も滑るため危険度が高いです。
なので、脂がのったホッケも釣れることですし、初心者の方は春ホッケを狙って釣りに行きましょう!
ホッケが釣れる時間帯
釣りのゴールデンタイムである、朝マズメ(日の出の前後1時間)・夕マズメ(日没の前後1時間)が最も釣れる時間帯です。
ただホッケは基本群れて生活する魚なので、群れに遭遇できれば日中でも釣ることはできるため、ホッケ釣りは都合の良い時間に気楽に行くことができます。
ホッケが釣れる条件
①群れがいること
ホッケは基本的に群れで生きる回遊魚です(2回目)。
そのため、港などの釣り場に群れが入っていない場合、百戦錬磨のベテラン釣り師でも釣ることはできません……。
SNSや現地の様子を見て、ホッケが釣り場にいるか確認するようにしましょう。
②イルカや海獣の姿が海にないこと
海サクラマス釣りなどでも同じなのですが、海にイルカやアザラシ、トドなどがいると、面白いくらい全く釣れなくなります。
本当にピタッ!と釣れなくなります。
思わず笑えてきます。
なので、海にイルカや海獣の姿が見えたら、その日の釣りはすっぱりあきらめて帰宅しましょう。
逆に、沖の方にイルカがいる場合や、近くに港がある場合は、魚たちが岸や湾内に避難してくるので、その時はガンガン積極的に釣るようにしましょう!
ホッケが釣れる場所
皆さん朗報です。
程度の差はもちろんありますが、嬉しいことに、
ホッケは全道どこでも釣ることができます!
釣り場も、港・磯・砂浜とどこでも釣ることができます!ビバホッケ!
その中でも、良く釣れる(という情報を耳にする)熱い場所は、積丹から函館にかけての日本海方面です。
この方面で、アクセスの良い釣り場は以下4港になります。
(カッコ内は札幌駅から高速で移動した場合のおよその所要時間です)
- 小樽港 (1時間)
- 岩内港 (1時間40分)
- 瀬棚港 (3時間40分)
- 函館港 (4時間30分)
ホッケの釣り方
ホッケは色々な釣り方で釣ることができるのも魅力的な魚です。
この記事では、北海道で主流の4つの釣り方についてそれぞれ紹介していきます。
| 難易度 | かかる費用 | 大物期待度 | 入れ食い期待度 | |
|---|---|---|---|---|
| サビキ釣り | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
| ウキ釣り | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
| ルアーフィッシング | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
| 投げ釣り | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
サビキ釣り
1つ目の釣り方は、定番で王道のサビキ釣りです。
既にサビキ用の竿(ロッド)やリールを持っていれば、あとは市販のホッケ用サビキ仕掛けを買うだけで、簡単に始めることができます
サビキ釣りの詳細は以下記事を是非読んでください!
ウキ釣り(ウキフカセ釣り)
2つ目の釣り方は、のんびりスタイルのウキ釣りです。
ウキ釣りの魅力は、
「ウキ動かないかな~♪まだかな~♪」
「ウキ今ちょっと動かなかった!?ねぇ!?」
「ウキよ頼む!沈んでくれ……!」
と、ウキを眺めるだけでも楽しめるところだと思います。
また、ホッケのいる棚(水深)に合わせてウキを調節したり、ホッケのその日の食性に合わせて餌を考えたりと、奥の深さもある釣りなので、初心者からベテランまで楽しめるのも魅力的な釣りです。
ホッケのウキ釣り用の竿(ロッド)
川釣り用の延べ竿(リールを付けず、竿先に直接糸+仕掛けを結ぶ竿)も、引きが強烈で楽しく良いのですが、初心者向けとしては、
- サビキ釣りなど他の釣りでも使える
- 仕掛けを投げて広範囲を探れる
という理由で、4~5m程度の磯竿をおすすめします!
4~5m程度の磯竿は、サビキ釣りやホッケのウキ釣りなど他の釣りにも使えるので、1本持っておくととても重宝します!
ホッケのウキ釣り用のリール・ライン
イカのウキ釣りなど他の釣りと同様、
ホッケのウキ釣りには高性能なリールは不要です!
2000~3000円程度で買える、釣具屋さんでワゴンに入っているリールや、ネットで格安で売られているリールがコスパが良く最高なのでおすすめです。
特に、シマノさんのシエナなど、ナイロン3号程度が巻かれた糸付きリールは、糸を別に買って巻くという手間もはぶけるので最高です!
リールの大きさは、実際に手に取れるなら、自分の手になじむ大きさを選んでOK。迷ったら、C3000を買っておけば汎用的に使えるのでおすすめです!
ホッケのウキ釣り用の仕掛け
仕掛けは、ウキや針などを買って自作することもできますが、初めは完成品の市販仕掛けの使用をおすすめします。
北海道の釣具店では、どのお店にもホッケ用のウキ釣り仕掛けが販売されています。
どのお店のものでも大きく違いはないので、好きなお店の仕掛けを2つ程度購入しておきましょう。
ホッケのウキ釣り用の餌
ホッケのウキ釣りでは、主に以下がよく使われます。
- マグロ、カツオ、サンマなど魚の切り身
- オキアミ(大きめのものが使いやすいのでおすすめ)
どちらも釣具店で取り扱いがあるので、釣りに行く際はどちらも買っておきましょう!
なぜどちらも買うかというと、釣りあるあるなのですが、
「餌が〇〇じゃないと全く釣れない日」
がホッケの場合もよくあるので、例えばオキアミで全く釣れないときは、魚の切り身も使ってみてチャンスを逃さないことが大事になります!
周りの釣り人がホッケを釣りあげているようであれば、何を餌にしているのか聞いてみるのもよいですね!
ホッケのウキ釣りの釣り方
ホッケのウキ釣りは、他のウキ釣りと同様基本的に以下の流れで釣ります。
- 針に新鮮な餌をつける
- 仕掛けを海に落としてウキが沈むのを待つ
- 「まだかな♪まだかな♪」とルンルンする
- あたりがなければウキの位置を変えてタナ(餌をふよふよさせる深さ)を変えてみる(ウキの位置の変え方は仕掛けの裏の説明にも書いてあります)
- 餌が新鮮じゃなくなったら①に戻る
ただ、他のウキ釣りと違う点で、ホッケ釣りで最も大事なことが1つあります。
コマセ(撒き餌)です
コマセはサビキ釣りや投げ釣りでも使いますが、ホッケの場合ウキ釣りでも使います。
ホッケは群れで生きる魚なので、群れが釣り場に入っていないと当然ですがほとんど釣れません。
よって、
いかにしてホッケを自分の前に寄せてとどめておくか
が最重要になります。
コマセのまき方も奥が深いのですが、だいたい10分に1回コマセスプーン1杯分を基本にしてまきましょう。
(「過ぎたるは猶及ばざるが如し」で、コマセをまきすぎると逆にホッケがすれてしまって釣れなくなるのでまきすぎは厳禁です。また、海や岸壁を汚れないようにする意味でもコマセは適度にまくようにしましょう)
釣り場に複数人釣り人がいる場合は、協力してコマセをまくことで、ホッケを呼んで留める効果を倍増することができます。
なので、複数人で釣りに行く場合は、「1人がコマセ持っているからいいや」とはせずに、全員コマセを持っていくようにしましょう。
なお、釣り場でみんながコマセをまいているのに、その間に入って自分はコマセをまかずに釣りをすると、
「コマセ泥棒」
として白い目で見られてしまうので、ホッケのサビキ釣りorウキ釣りに行くときはコマセを持っていくか、コマセを忘れたor使いたくない場合は、コマセをまいている人の近くで釣りをしないようにしましょう。
ノートラブルで楽しく釣りをすることが1番です!
ルアーフィッシング
ルアーフィッシングは他の釣りに比べると難易度の高い釣りですが、海サクラマス等と比較するとホッケは簡単に釣れるほうなので、これからルアーを始める人にもおすすめの釣りです。
また、ルアーで釣れるホッケは大型が多いので、大物狙いの人にもおすすめです!
ホッケのルアーロッド
ホッケのルアーフィッシングは、港・砂浜(サーフ)・磯など様々な釣り場でできるので、どこでも使えるロッドを1本持つことをおすすめします。
慣れてくると、各釣り場により適したロッドをそれぞれ準備した方が楽しく、快適ではありますが、釣りを本格的に始めるかかわからない初心者のうちは、どの釣り場でも使える1本を用意するのが良いと思います
長さとしては9~10フィート(2.7~3.0m)程度のルアーロッドが、短すぎず、長すぎずでちょうど良いかと思います。
価格的には5000-10000円の価格帯で十分実用に耐えうるロッドが各メーカーからたくさん販売されているので、個人的にはシマノさんの「ルアーマチック S90MH」が価格も手頃でおすすめです!
ホッケのルアーフィッシング用リール・ライン
次のルアーの項目でも述べますが、ホッケのルアーフィッシング(ホッキングとも言います)では「メタルジグ」を使うことが多いので、
糸を巻くのがストレスにならない
かつ
ルアーを高速に巻ける
という2点を満たす、初級リール(シマノさんだとサハラ、ナスキー、アルテグラ)の4000XGかC5000XGをおすすめします(リールについては以下記事で詳しく紹介しているので是非読んでみてください)
「リールの番手がちょっと大きいのでは?」
という意見もあるかもですが、4000XG or C5000XGなら、サーフや磯でも使うことができるので、9フィート以上のロッドを使う場合は少し大きめの上記番手がぎょえもんとしてはおすすめです!
ラインは、ルアーフィッシングの定番通り、「PE+ショックリーダー」のラインシステムがおすすめです。
PEは1号、ショックリーダーは20lb前後で十分かと思います。
ラインの結び方については以下記事を読んでみてくださいね!
ホッケのルアーフィッシングのルアー
メタルジグ一択です
もちろん、ミノーやジグミノー、スプーンなどでも釣ることができますが、ホッケのルアーフィッシングでは以下理由から主にメタルジグが使用されています。
- 遠投できるので広範囲をサーチでき、群れを見つけやすい
- ホッケが釣れる季節は冬~春のため風が強い日が多いが、メタルジグなら多少風が強くてもしっかり投げられる
- 他のルアーより安い
ホッケのルアーフィッシングの釣り方
ただ巻き(一定速度でリールを巻くこと。リトリーブとも言う)でOKです。
リールを巻く速度は、ルアーの重さや、リールの番手(1回転あたりの巻上長)などで変わってくるので、自分のタックルに合わせて調整が必要ですが、大体1秒あたり2~3回転巻くスピードが基本になります。
- ルアーをキャストする
- ルアーが底に着く(着底)まで待つ
- 糸ふけ(余分に放出されたライン)を巻き取るため、糸が張ってルアーの重みを感じるまで早めにリールを巻く
- 1秒あたり2~3回転のスピードでリールを巻く。ルアーが底を引きずっているようであれば、ルアーを軽いものに変えるか、巻くスピードを速くする
- ①に戻る。着底待たずにリールを巻いてみたり、リールを巻く速度を変えたり、ルアー変えたりしてみる
- 色々やってダメだったら、キャストする方向や場所を変えてみる
投げ釣り
防波堤(港)、磯、砂浜どこでもホッケは投げ釣りで狙うことができます。
投げ釣りって何?
という方は、投げ釣りのいろはを以下にまとめたので、まずはこちらを読んでください!
ホッケの投げ釣りの釣り方
基本的に、投げ釣りでホッケ専用の釣り方はないので、上の投げ釣り入門記事の通りの釣り方でOKです。
一応、投げ釣りの仕掛けに寄せ餌(撒き餌)を入れたカゴをつけると釣果が上がったりしますが、仕掛けにカゴをつけると一気に重くなり、投げるのに一工夫必要になるため、初心者向けのこの記事ではおすすめしません。
過去に投げ方をミスって自分の頭に撒き餌が降り注いできたことがあります……
ホッケ豆知識
ホッケの呼び名
・根ボッケ(ねぼっけ)
「ホッケが釣れる条件」にて、「ホッケは基本的に群れで生きる回遊魚」と書きましたが、実は正確にはそうではありません。
ホッケは成長して体長35cm程度になると、回遊をやめ根(岩礁)に定住するようになります。
これが「根ボッケ」です。(根に住んでいるホッケなので根ボッケ)
根ボッケは大きいため引きが強く、またそれほど多く生息していなことから、釣り人憧れのターゲットです。
・ロウソクボッケ
「ロウソク(ボッケ)しか釣れないわー」
という言葉を北海道のホッケ釣りでは良く耳にします。
この「ロウソクボッケ」とは、正式には体長20cm前後の1年魚のホッケを指します。
ただ釣り人界隈では、体長30cmでもそのホッケが産卵後などで痩せほそっている場合は、
「うーん、ロウソクだなー」と言っています。
最後に
ホッケは全道各地で狙うことができる素晴らしい魚です。
また、港・磯・砂浜と色々な釣り場で釣ることができ、釣り方も多様で、ほんとホッケ釣りは飽きることがありません。
是非、あなたも自分の好きな釣り方でホッケをゲットし、ホッケの開きやホッケフライに舌鼓を打ってください。
それではよい釣りを!
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