この記事では、
- 「北海道のサビキ釣りはどんな魚が釣れるの?」
- 「サビキ釣りってどうやるの?必要な道具は?」
- 「なんでもいいから、1度に魚をたくさん釣ってたらふく食べたい……!」
といった方向けに、北海道でのサビキ釣りについて紹介していきます。
サビキ釣りは初心者や子供でもできる簡単な釣りです。
釣れる魚も鮮魚コーナーでおなじみの魚が多く、
釣った後の楽しみも大きいのでおすすめの釣りです!
北海道のサビキ釣りで釣れる魚
北海道のサビキ釣りではたくさんの魚を狙うことができます。
代表的な魚は以下9種類で、どのシーズンでも何かしら狙える魚がいる素晴らしい釣りです!
- アジ (夏~秋)
- イワシ (夏~秋)
- キュウリウオ (夏~冬)
- サバ (夏~秋)
- サンマ (秋)
- シシャモ(秋)
- チカ (年中)
- ニシン (冬~春)
- ホッケ (冬~春)
うーん、これらの魚がいっぱい釣れた場面を想像するだけで、茶碗三杯はイケてしまいますね……
各魚の詳しい釣り方などはそれぞれ別記事にまとめているので、
この魚が釣りたい!
と決まったら、以下リンクからその魚の詳細記事を読んでください!
※ 2021年3月時点ではニシンの詳細記事しか書けていませんが、
他の魚についてもどんどん書いていくのでお待ちください……
北海道のサビキ釣りで必要な道具
竿(ロッド)
サビキ釣りに使用する竿は大きく分けて2種類あります。
この2種類の違いは、
リールを使うか否か
です。
このリールを使うかどうかがメリット・デメリットを生むわけですが、それぞれ詳細を見ていきましょう。
延べ竿(リール不要の竿)
延べ竿(のべざお)はリール不要の竿です。
竿の先にリリアンが付けられていて、これに糸・仕掛けを直接結んで投入し、魚をGETします。
単純な構造ゆえ、準備も簡単で扱いやすく、お財布にも優しいのが魅力の竿です!
- 準備や扱いが簡単
- リール分の出費を抑えられる
- リールが必要な竿と比較して竿先が軟らかく、魚の引きをダイレクトに感じられて楽しい!
しかし延べ竿は、リールがないことで、仕掛けを投入できる深さ(タナ)が固定されてしまうという大きなデメリットがあります……
サビキ釣りで延べ竿を使用する場合は、扱いやすさを考慮して長さ3-5m程度のものを選びます。
通常、竿先から仕掛けの端までの長さは「竿の長さ+0~2m」程度にするため、海面から仕掛けの端までの長さは大体「2-5m程度」に固定されます。
時期や天候、海の状態によって、魚(ここではサビキ釣りの対象魚)は回遊する深さ(タナ)を変えます。
そのため、仕掛けを投入できる深さ(タナ)が固定されていると、
今日の魚は底を回遊している
といった場合に、延べ竿では手も足も出なくなってしまうのです……
- リールがないため、仕掛けを投入できる深さ(タナ)が固定されてしまう
- 安い竿だと、大物が1度に複数かかると、ラインが切れたり、竿が折れたりしてしまう
以上、延べ竿のメリット・デメリットを紹介しましたが、
サビキ釣りでの延べ竿の使用は
デメリットの方が大きい
と個人的に考えるため、私としては「リールを使用する竿(ロッド)」を使用することをおすすめします。(延べ竿派の方ごめんなさい)
リールを使用する竿
サビキ釣りで「リールを使用する竿」を使用する場合は、
磯竿、またはサビキ用ロッドをチョイスします。
磯竿・サビキ用ロッドともに、「号数」という規格が存在します。
これは、その竿に対応する「糸(ライン)の号数」を示したものです。
港でのサビキ釣りでは、通常1.5号~3号の竿を使用します。
アジ・イワシなどの小型の魚を狙う場合は1.5~2号を、
ホッケ・ニシンなどの大型の魚を狙う場合は2~3号の竿を選びましょう。
長さは3m-5m程度のものにしましょう。
5m以上の竿もありますが、これは磯での釣りに特化した長さのため、港では扱いにくいです。
逆に3m以下の竿だと、短すぎて魚の群れに届かなかったり、気づかないうちに海に近づきすぎてしまって危険なため、おすすめしません。
磯竿・サビキ用ロッドを使用するメリットをまとめると以下になります。
- リールがあるため、魚がいる深さに合わせて仕掛けを投入することができる
- 投げ竿やルアーロッドと比較して竿先が柔らかいため、魚の引きをダイレクトに感じることができる(延べ竿よりは劣る)
磯竿・サビキ用ロッドのデメリットは、「リールが必要な分出費が増える」ことですが、次に書くようにリールもそんなに高いものは必要ないので、個人的に大きなデメリットとは考えていません。
よって、
サビキ釣りには磯竿、またはサビキ用ロッドを使用しましょう!
(※個人の意見です。延べ竿派の方、石を投げないで)
リール
竿を磯竿、サビキ用ロッドにする場合は、糸(ライン)を巻くためのリールが必要になります。
リールには「番数」という規格が存在し、組み合わせる竿(ロッド)の種類や号数等によって適切なものを選ぶ必要がありますが、
サビキ釣りの場合は2500-3000番のリールを使用しましょう。
2500-3000番であれば、魚とのやり取りで困ることはありませんし、何よりここらへんの番数のリールは「ネットショップや釣具店のワゴンで数千円でたたき売りされている率」が高いので、出費を抑えられるメリットもあります!
経験上、サビキ釣りであれば数千円の入門用リールで全く問題ありません。
むしろ、(お金持ちでない限り)2万円以上の中堅・高級リールをサビキ釣りに使用することは個人的におすすめしません。
なぜか?
それは、サビキ釣りにおいてリールは以下運命を辿るからです……。
- 魚がたくさん釣れた時、ついついリールを地面に乱雑においてしまう
- 撒き餌を触った臭い手でリールにべたべた触ってしまう
仕掛け
サビキ仕掛けは、基本的に市販の完成品を使用しましょう。
仕掛けが絡まったり(サビキ仕掛けは針数が多いので特に絡まりやすい)、糸が切れて魚に仕掛けが持っていかれても、市販品を複数持っていればすぐに釣りを再開できるからです。
また、各メーカーさんや釣具屋さんは、ターゲットの魚に合わせた仕掛け(ニシン用、ホッケ用など)をそれぞれ販売しているので、狙いの魚がいる場合はその魚に合わせた仕掛けを購入していきましょう。
おすすめの針の種類や針サイズ等については、各魚別の詳細記事で紹介しているので、そちらを読んでください!
ジグサビキ
サビキ仕掛けの種類の一つに、ジグサビキという仕掛けがあります。
これは、ルアーフィッシングで使用するメタルジグとサビキ仕掛けが組み合わさった仕掛けで、2本~3本の針と5~30gのメタルジグで構成されています。
このジグサビキは、以下のような場合によく使われます。
ジグサビキがあると釣りの幅が広がるため、1つ手持ちの仕掛けに加えておくことをおすすめします!
- 魚の群れが岸壁から遠くにいる時
→ ジグサビキは通常のサビキ仕掛けに比べ、針数が2~3本と少なく仕掛けも短いため、投げて釣るという釣り方ができます。
ジグがオモリの役目も果たすため、スムーズに投げることが可能です。 - 魚はいるが通常のサビキ仕掛けで釣れない時
→ 魚がスレている時などは、ジグサビキが思わぬ釣果を上げてくれる時があります。
コマセカゴ
コマセカゴは、魚を仕掛けにおびき寄せるための「寄せエサ」を詰めて、仕掛けにつける道具です。
港で自分の足元で釣る場合は、直接「撒き餌(寄せエサと中身は同じ)」を仕掛けを投入している所に撒けるので、必須の道具ではありません。
ただ、以下のような場合はコマセカゴを付けた方が釣果が上がるので、状況に応じて使うかどうか決めましょう。
- 投げサビキ(サビキ仕掛けを投げて遠くの群れを狙う釣り方)の場合
→ 撒き餌が届かないため…… - 底にいる魚を狙う場合
→ 潮の流れがあるので、撒き餌だと足元の底に餌を到達させるのは意外に難しいです
ちなみに私は、「パクどんぶりかご」というコマセカゴを愛用しています。
これは名前の通り、パクっと口のように撒き餌をつかむことができるもので、手を汚すことなく簡単に撒き餌を詰めることができる優れものです。
集魚板
サビキ仕掛けならでは、という道具が「集魚板」です。
こんな感じのものです↓
これは仕掛けに食いついた魚をイメージして、仕掛けの上下、もしくは片方につける道具です。
サバやニシンなど、サビキ釣りの対象魚は群れで生活する魚が多いため、集魚板をつけていると、群れの魚に捕食を意識させる効果があると言われています。
また、集魚板が水の抵抗を受け、仕掛けをゆっくり自然に落ちさせる効果もあるので、その効果がほしくて集魚板を付けている釣り人もいます。
(仕掛けがゆっくりひらひらと落ちる方が、魚の食い気を刺激する……!)
餌
まずはじめに、虫嫌いのあなた、安心してください。
サビキ釣りでは虫エサは使いません!
おまけに、必要なのは魚をおびき寄せるための「撒き餌」だけで、針にエサをつける必要がそもそもないのです!簡単!
「針にエサをつける必要がない」と書きましたが、実は針にエサをつけるサビキ釣りもあります。
「トリックサビキ」と言われる釣り方で、針に小さなオキアミを掛けて釣ります。
トリックサビキの詳細については、長くなるので別記事で紹介します。(2021年3月現在まだ執筆中です。完成まで少々お待ちを……)
撒き餌は、基本的に「オキアミ」を使用します。
冷凍ブロックされたものや、チューブに詰められたものなど色々種類がありますが、最初のうちはチューブに詰められたアミ姫を使用するのがおすすめです!
冷凍ブロックと比較して値段は高いのですが、保管が楽で、臭いもフルーティーであるため、使っていてストレスがありません。
撒き餌の効果をさらに上げるために、オキアミに「粉エサ(集魚エサ)」を混ぜるのも良いです。
粉エサは、ホウムラさんのビックキャッチが量も多く安価なのでおすすめです!
なお、撒き餌を使用する上で、以下小物が必要になるので、準備しておきましょう。
- バケツ:
撒き餌の入れ物として用意。 - 撒き餌ミキサー:
オキアミと粉エサを混ぜたり、冷凍オキアミブロックを砕くための道具。 - 撒き餌スプーン:
撒き餌をすくって投げるための道具
北海道でのサビキ釣りのやり方
さぁ、いよいよサビキ釣りの釣り方について紹介します。
釣り場について車を降り、いよいよ釣り開始!となりますが、その後の基本的な流れは以下になります。
※ 文字だとわかりづらい部分があるので、釣り方については今後画像や動画でも紹介予定です
- 何よりもまず先に撒き餌をまいておく
(こうすることで、仕掛けの準備が完了したころには魚が寄ってきているという寸法です) - 竿や仕掛けを準備する
- 海面の様子を見る
- 海面に魚がいる場合は表層に仕掛けを投入する
いない場合は底まで仕掛けを落とす - 竿を上下にゆっくりとしゃくる
(1秒で上げて1秒で下げるイメージ) - 魚の反応がない場合はタナを変える
- 10分に1回撒き餌スプーン1杯程度撒き餌をまく
- ③~⑦を繰り返す
サビキ釣りの注意点
楽しくてやめられないサビキ釣りですが、3点注意点があります。
笑顔で釣って、トラブルゼロで帰宅するためにも、以下注意点は必ず守るようお願いします。
- 他の釣り人が撒き餌をまいている場所で釣らない
→ マナー違反にならないよう撒き餌は自分で用意していきましょう - ライフベストを必ず着用する
→ 港で海に落ちると大変危険です。
他の釣り人が着ていなくても、必ず着用しましょう - サビキ仕掛けの針が刺さらないようにする
→ サビキ仕掛けは針が多く、また針が小さいため
ちょっとした拍子で体に刺さります。
特に目に刺さらないよう気をつけましょう。
最後に
サビキ釣りは、初心者やファミリーに人気の釣りで、
これまでご紹介した通りお金もそれほどかからない釣りです。
北海道では、色々な魚を年中狙うことができますし、個人的におすすめの釣りです。
今度の週末は、近くの港で(安全に気をつけながら)サビキ釣りを初めてみるのはいかがでしょうか?